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絶望も希望もない 空のように透き通っていたい / ジョニ・スマ・ヒッキー偏愛ブログ。

「俺たちの魂は、この湖畔から離れられない」

review

『容疑者Xの献身』 で第134回直木賞受賞
『白夜行』 もドラマ化され話題を呼んだ人気作家・東野圭吾著
『レイクサイド』 を読みました。
2005年1月に公開された映画 『レイクサイド・マーダーケース』 の原作。
職場の先輩が持ってるというので貸してもらっちゃいましたvv


■ Data

『レイクサイド』 (東野圭吾著/文春文庫)

詳細はリンクより


■ Outline

私立中学受験を控えた親子4組が、湖畔の別荘で「勉強合宿」を行っていた。
並木俊介は妻の「お受験志向」に懐疑的ではあったが、今回は参加することに。
仕事のためひとり遅れて別荘に到着すると、そこに並木の愛人・高階が現れ
不穏な空気が漂い始める。
その夜、高階が殴殺死体となって発見され、並木の妻・美菜子が
「あたしが殺したのよ」 と告白。
そして他の夫婦3組は並木に、美菜子の犯行を全員で協力して隠蔽しようと
持ちかけるのだったが―――



以下雑感。 (ネタバレ部分は反転)
■ Comment

東野圭吾作品はデビュー作の 『放課後』 を読んだきりで、私にとってはこれが
2冊目になるんですけど…うーん、悪くは無いけど微妙でした。
この作家と相性が悪いのか、それともチョイスを誤ったのかなー( ̄▽ ̄;
かと言って、いきなりあの分厚い 『白夜行』 から読む気はしないわけでw
『レイクサイド・マーダーケース』 は予告が面白そうだったので観たかったんだけど
結局観られなかったので、原作を読んでみようと思ったのです。

よく言えばシンプル、悪く言えば平凡…という感じ。
構成なんかはうまくできてると思うんだけど全体的に小粒な印象です。
ミステリ(推理小説)の部類ですが、トリックや推理の展開自体よりも
「人間」 の黒さ、怖さ、残酷さを押し出していて背筋が寒くなる。
多分、ミステリ好きの人なんかだと読み進めていくうちに展開が読めるのでは?
「何かおかしいよね」 「何でこんなことするんだろ」 「絶対伏線だよなこれ」
といった具合に。
最初の方は登場人物たちの裏の人間関係を探りつつ犯人を予測しながら読めて
終盤、一気に謎解きに入ってある程度まで謎が解明される。
ここの流れは面白いです。

※ ネタバレ反転 ※

結局、真犯人は主人公・並木の息子だった…ということを匂わせつつも断定せず
登場人物たちのその後を一切描かずに終わってますよね。
これ、人によっては中途半端ですっきりしないって思われるかもしれないけど
個人的には良いと思います。 この作品では。
でも子供 (のうちの一人) が犯人っていうのも
「なぜ他人の夫婦3組が揃って隠蔽工作に協力しようとするのか」 を考えたら
あまりインパクトはなかったような気がします。
犯人を断定しない=動機がはっきりしないのでイマイチ面白くなかったのかも。
それに小学生が初対面の他人を殺害するなんて…考えたくないorz
「(義理の)父親の愛人を殺せば家族が元通りになるかも」 っていう動機も
なんだかなぁ… ┐( -"-)┌



短めの作品でさらっと読めるので、ミステリ初心者にはおすすめです。
逆に東野作品ファンには物足りないかも。

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